ひきこもり10年生のリスタート

ひきこもり歴10年が送る人生改革実験

胃カメラと大腸カメラどっちがつらいの?~人間ドック体験記~

こんにちはレイラです。

みなさん胃カメラや大腸カメラをやったことありますか?一回もやったことない人も結構いるんじゃないでしょうか。実は最近、僕は人間ドックをやってきて、そこでどちらのカメラもやりました。やる前に一番怖かったのが、どれくらいきついのか?ということでした。同じように検査をやろうか悩んでる人や、怖くてできない人のために今回は、自分の経験を元につらさを伝えたいと思います。

 

なぜ内視鏡検査を受けようと思ったのか

僕は10年になるひきこもりなのですが、ひきこもりは生活が不健康になりがちです。睡眠時間はバラバラだし、食事も栄養バランスが悪く、運動不足にもなります。ちなみに年齢は20代後半ですが、一般的にこの年齢で検診を受けるのは珍しいかもしれません。ですが長年のひきこもりで不健康だと自覚していたので、一度全身を検査しようと思い、人間ドックを受けました。

 

それに加えて理由はもう一つあります。

1年ほど前、便をしていたらトイレの中が真っ赤に染まっているのを見つけました。明らかに出血によるもので、驚きました。その時も大腸カメラを受けようか悩んだのですが、ネットで調べてみると「痔」の症状に似ていたので、勝手に自分で大丈夫だと判断して放っておいてしまいました。今回人間ドックを受ける時にそのことを思い出し、大腸カメラを受けることにしました。出血は痔だけでなく大腸ガンなどの症状でもあるので、実際受けるときはかなりビビりましたし、もっと早く受ければよかったと後悔しました。

胃カメラと大腸カメラのメリット

まず先に胃カメラと大腸カメラのメリットを教えておきます。

胃カメラのメリット

胃カメラの最も大きなメリットは、胃ガンの早期発見が出来るという点でしょう。

胃がんのステージごとの生存率はここを見てください。

https://www.medwatch.jp/?p=25820

ステージⅠだと97%とほぼ生存するのに対し、ステージⅢで50%弱、ステージⅣだとたった7%しかありません(5年生存率)。つまりいかに早期発見するかが生存率に大きく関わっており、そのために検診は重要なのです。

 

胃の検査には主に2つの方法があります。

胃カメラ

バリウム検査

バリウム検査はバリウムを飲んだ後に、X線を照射して胃を見る検査です。

 

バリウム検査にはいくつかデメリットがあります。

まず胃カメラよりも小さい胃がんを見つけるのが得意ではありません。胃カメラは直接カメラで見るのに対し、バリウム検査は画像診断なので当たり前ですね。

そしてバリウム検査でもし異常が見つかったら、詳細な検査するために胃カメラを受けなければいけなくなります。二度手間ですね。

さらにX線を使うので被爆することもデメリットの一つです。X線なので被曝量が少ないと思いがちですが、バリウム検査は動画のように胃の形の変化を見るために、放射線を連続して照射する必要があり、意外と被曝量が多いです。

 

胃カメラのメリットとしては、検査中の組織採取があげられます。胃カメラを飲むと、ポリープが見つかる場合があります。問題はそれが良性・悪性どちらなのかということですが、胃カメラをしながらポリープを採取して生検に回すことができます。

 

このようにバリウム検査よりも胃カメラの方が利点が多く、受けるべき検査だと言えるでしょう。

 

大腸カメラのメリット

大腸カメラも胃カメラと同じく癌の早期発見に役立ちます。

先程のサイトで見てみると大腸がんの5年生存率はステージⅢでも84%もありますが、ステージⅣだと22%に一気に落ちます。さらに大腸がんは他の癌に比べて比較的進行が遅い癌と言われています。つまり大腸がんというのは、検査を受ければ初期がんで見つかる可能性が高く、なおかつ末期がんでなければ高確率で治せる癌であるということです。

 

大腸カメラであれば確実に癌を見つけることができます。

さらに胃カメラと同様にポリープがあった場合、採取して生検にかけることもできます。

生検だけでなく癌の予防もできます。検査の時点では悪性でないポリープでも、将来癌化してしまうことがあります。それを大腸カメラをやりながら取り除くことで癌の予防になります。

 

大腸カメラは辛そうとか恥ずかしいなどの理由で検査を避ける人が多いかもしれませんが、実は癌予防においてとても優秀なのです。

 

胃カメラと大腸カメラどっちがきついか?

さて本題の胃カメラと大腸カメラどちらがきついかという話をしていきます。まずきつさにも種類があって、検査を受けている時の苦しさ・痛さなのか、検査を受ける前のつらさなのかで話は変わってきます。

 

検査前のつらさ

検査前のつらさに関しては大腸カメラに軍配が上がります。

まず大腸カメラは腸をきれいにするために、下剤を飲んで何度もトイレに行かなければならず、これが中々しんどいです。朝に病院に行っても、大腸カメラを受けられるのは昼頃になり、検査を受けるまでの時間がめちゃくちゃかかります。下剤を飲みながらトイレに行き続けなければいけないのと、検査までの長時間で体力的にきついものがあります。ちなみに下剤自体はおいしくはないですが、スポーツドリンクのような味がするので飲めなくはないです。

 

トイレに行く上での注意点なのですが、お尻を拭くときは優しく拭きましょう。何度も拭くことになるので、普段のように拭き続けると肛門がヒリヒリ痛みます。実際僕は丁寧に拭き続けたせいで、歩くだけで激痛が走るほど肛門がいたんでしまいました。

 

検査自体のつらさ

これが一番気になりますよね。僕も受ける前にとても気になって調べてみたのですが、人によってつらさが違うという情報ばかりでした。

しかし僕の場合は胃カメラのほうが圧倒的にきつかったです。

 

言わなくてもわかると思いますが、胃カメラの最大の苦痛は「嘔吐反射」です。いわゆる「オエー」ってなるやつですね。カメラがのどを通る時が一番きつくて、通り過ぎるとある程度楽になりますが、それでもたまにオエってなります。吐きたいのにカメラはどんどん奥に入ってくるので余計に苦しくなります。

 

さらに呼吸のしにくさが苦しさを増幅させます。口からカメラを入れてるので呼吸の仕方がむずかしいです。ネットで調べた情報では、鼻から息をするのが良いというアドバイスが書いてありましたが、実際受けている時はそんな余裕は無く、必死に口で呼吸してました。

 

対する大腸カメラですが、カメラを入れる時は、肛門にローションのようなものを塗るのでそれほど痛くありません。カメラを奥に向かって入れてる最中は、お腹の中から強く押されてるような感覚があります。しかし痛いというよりは違和感とか苦しいとかのほうが近いと思います。もしかしたらやってくれた医師がうまかっただけかもしれませんが、胃カメラに比べたら全然苦痛はありませんでした。

 

胃カメラの苦痛を軽減する方法

苦しい胃カメラですが、苦痛を減らすことも可能です。

まず胃カメラを受ける時にオプションで鎮静剤を使ってもらえます。おそらくどの病院でも選択出来るのではないでしょうか。鎮静剤を使うと、頭がボーっとして、検査中の記憶が無くなります。でも意識はあるらしく、看護師の指示には従えるらしいです。気づいたら終わっているので、苦しさなんかは覚えてません。

鎮静剤を使う時の注意点として、検査後に1時間程度の休憩をしなければいけないのと、運転して帰れないことが挙げられます。

 

さらに鼻から入れるタイプの胃カメラがあり、これは口用のカメラよりも小さく苦痛が少ないらしいです。鼻用のデメリットはカメラが小さいので画質が悪いことです。僕が受けた病院では口用しか無かったため、鼻用では受けれませんでした。

 

今回僕が胃カメラを受けたのは2回目なのですが、鎮静剤無しに挑戦してみました。(1回目は鎮静剤あり)やはり鎮静剤がないときついですね。もし苦しそうなのが怖くてやりたくない人は、「鼻から入れるカメラ+鎮静剤」を選ぶと比較的楽にできると思います。

 

それでも内視鏡検査が怖い人は?

ここまでの内容を見て、やっぱり怖いからできないって人もいると思います。もちろん受けるに越したことはないのですが、どうしても無理っていう人には「これをやっておけ!」っていうのを教えます。

 

ピロリ菌検査

ピロリ菌は胃がんの大きな原因になります。ピロリ菌を持っている人は、持ってない人と比較して5倍も胃がんのリスクが上がるそうです。検査も除菌も簡単にできるのでやっておきましょう。もちろん胃カメラをやる人もピロリ菌検査を受けとくといいです。

 

潜血便検査

まず日頃から自分の便を確認するクセを付けておくと良いです。赤い血がついている場合は肛門に近い場所で出血、黒い便の場合はもっと奥で出血している可能性があります(胃などで出血してる可能性もある)。自宅で出来る検査キットも売っているので、それで潜血便検査をすると良いでしょう。大腸がんは出血を伴うことがあるので、潜血便検査で発見できる場合があります。

 

しかし出血しない大腸がんもあるので、当然発見精度は落ちます。なので「大腸がんの症状の一つを手軽に調べれる」程度に考えておくのが良いです。

潜血便検査で引っかかったらすぐに大腸カメラを受けることをおすすめします。

 

人間ドックを受けよう!

わかりますよ。人間ドックは怖いし辛そうだし中々受ける気になりませんよね。でも勇気を出して、受けてみたら案外簡単です。もし受けるのをやめたら、後で絶対に後悔します。将来受けることになった時、「もし大きい病気あったらどうしよう。もっと早く受けとけばよかったなあ」って過去の自分を責めることになります。

早期発見できれば癌は治せます。行動しましょう!

それでは!