ひきこもり10年生のリスタート

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【文体考察】僕?私?俺?ブログに合う「一人称」を分析してみた。

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どうも、レイラ(@LeiraWestie)です。

 

前回「敬語かタメ口か」について分析してみたが、今回は「一人称はどれにするべきか?」を考えてみたいと思う。

 

 

この記事では、俺が「タメ口」に決めたことについて書いた。

その理由として、「個性を出したいから」「考察記事を書きたいから」などの理由を挙げたが、こういったブログの方向性は今回の話にも大きく関わってくる

 

実を言うと敬語に関してはそんなに悩まなかった。なぜなら俺が面白いと感じるブログはほとんどタメ口を使っていたからだ。

 

しかし一人称は、人によって分かれていて「明らかにこれが良い」というものがなかった。だから決める時はめちゃくちゃ悩んだ。女性であれば「私」でいいかもしれないが、男は選択肢が複数あり、しかもそれぞれに欠点が存在する

 

問題なのは、一人称は敬語と違って一度使い出すと変えにくいということ。一人称はその人の人格に強く結びついているので、途中で変えると読者に違和感を与える。だからこそ長期的な目で慎重に決める必要があると思う。

 

俺が一人称を決める時に考えた候補は、「僕」「俺」「私」そして「自分」だった。それぞれぞれの特徴を分析しながら、どれが自分に合っているのか考えてみよう。

 

「僕」は男のブロガーで最もポピュラーな一人称。俺も最初は「僕」を使っていた。「僕」は一番無難であり、優しそうで落ち着いているイメージ。このイメージは敬語との相性が良いので、よくこの組み合わせが見られる。

 

欠点は子供っぽい印象を与えてしまうことだと思う。これは、普段「僕」を使うのが男の子に多いことが理由だろう。だから、おっさんが使っていたらなんか気持ち悪いと思ってしまうのだけど、俺だけなのかな?w。

 

俺が「僕」をやめた理由も、この子供っぽいというのがあって、書いてて気持ち悪くなってしまうからだった。普段「僕」って自分のこと呼ばないから違和感がどうしても出てしまう。

 

個人的には子供っぽい所が結構痛いデメリットだと思っているのだが、他に目立つ欠点もないので、気にならない人はこれでいいのかなと思う。

 

俺が調べた中で意外と多かったのが「私」だ。「私」は基本的に女が使うものだという印象があったので、これは意外だった。

 

「私」は「僕」よりも丁寧な言葉で、紳士的なイメージを持たれやすい。なので、きちっとした文章を書きたいのなら「私」が合っている。俺が見た中でも、真面目そうな人ほど「私」使用率が高かったような気がする。「僕」が子供っぽくて使いづらいという人は、この選択肢もありかも。

 

もちろん丁寧すぎるイメージが欠点にもなる。俺の中で「私」を使う人は、とてもお堅く、スーツを着た人が使うイメージがあり、それで文章も堅く見えてしまい、筆者との距離感を感じてしまう。だから、親しみやすさや個性を重視してる人には「私」は合わないと思う。

 

俺が「私」を使ってないのは、「僕」と同じように普段使ってない呼び方だから。というか「私」なんて人生で使ったこともないかもしれないw。お堅いイメージも俺が目指す方向性と逆なので、正直選択肢の中では一番ないかなーって感じだ。

 

あと、地味に女と勘違いさせられやすいという点も困る。特に俺は「レイラ」という女っぽい名前を使っているので、間違えられる可能性が高いのが嫌だった。

 

自分

「意外と良さそうじゃない?」と思ったのが「自分」だ。俺がどれにしようか迷っている時に、すごくいい感じにハマりそうだったのがこれだった。例えば上司と話す時に、「俺」は失礼だし、「僕」は子供っぽいし、「私」は使う気にもなれない、といった時に「自分」はすごく使い勝手が良い。実は「自分」というのは、大人の男が違和感なく使えて、失礼にもならない、絶妙なバランスを持った一人称なのだ。

 

よくスポーツ選手なんかがインタビューや先輩と話す時に「自分」を使っているのを見かける。あれも「ダサいから「僕」を使いたくないけど、「俺」も使えない。」という考えで使われてるのだと思う。

 

あと「~っす」っていうのもそうだよね。敬語を使いたくないんだけどタメ口も使えないから、「です」を崩して中途半端な言葉にしている。これもスポーツ選手がよく使ってるw。

そんな感じで、「自分」はとても使いやすいということだ。

 

ただ「自分」には一つ大きな欠点がある。それは一人称で「自分」を使ってしまうと、単語としての「自分」が使いにくくなるということ。どういうことかというと、文章内の「自分」が筆者を指しているのか、それとも「自分」という単語を使っているのかが混乱しやすいのだ。

 

例えば、

・自分は「自分を信用したらうまくいく」と言う人が嫌いだ。

という文章があったとしよう。

 

これをわかりやすく付け足すと、

自分(筆者)は「自分(発言者)を信用したらうまくいく」と言う人が嫌いだ。

という意味になる。

 

考えれば読み取れるかもしれないが、いきなりこの文章が出てくると理解するまでに少し時間がかかる。「自分」という言葉が複数の人間に当てはまってしまうので、誰の立場からの「自分」なのか読み解く必要があるのだ。

 

俺は「自分」という単語を多用するのでこの点は無視できない。読者に誤読されるのも嫌だったので、一人称としての使用は諦めることにした。

 

最終的に「俺」にした理由

というわけで、最終的に「俺」を使うことに決めた。

 

しかし他のブロガーが「俺」を使っているのはほとんど見かけない。理由は明確で「俺」には、偉そうで、感じが悪く、気が強そうな「俺様」のイメージがあるからだ。

 

通常、「俺」というのは話す時に使うものであり、文章で使うべきものではない。だから「俺」は選択肢としては薦められるものではないと思う。あまりにもキツすぎて、読者に避けられやすい。

 

じゃあなんで俺は「俺」を使うことにしたかというと、こっちのほうが「人間っぽさ」が出ると思ったからだ。もちろん、普段から使っている一人称なので違和感なく書けるというのもあるけど、「俺」ってなんか素を出してる感じがしない?

 

それで俺のブログの方針は、自分のことを知ってもらってその中で俺に興味を持ってくれる人がいたらいいなぁという感じなので、不特定多数に向けて書くよりも、自分らしさを出すことのほうが重要だと考えた。それに一番合ってるのが「俺」だった。

 

「俺+タメ口」を使っているブロガーの存在

ただ、俺はこの呼び方を使うのに少し不安があった。ほとんどのブロガーが「俺」の使用を敬遠していたし、「俺+タメ口」は最もキツいイメージを持たれる組み合わせなので、さすがに止めたほうが良いかもと悩んでいた。

 

しかし、面白いブログを見て回っていたら一人だけ「俺+タメ口」で書いてるブロガーがいたのだ。それが骨しゃぶりさんという人だ。はてなでは結構有名なので知っている人も多いかもしれない。彼のブログは、本で得た知識を活用して、世の中の問題を論じるというスタイルをとっていて、すごく面白いしユニークな着眼点を見せてくれる。気になった人はぜひ読んでみて欲しい。

 

もちろん、彼のブログが面白いのは彼自身の能力によるものなのだが、「俺+タメ口」を使っても面白い記事が書けるという前例があったことは、俺にとってすごく心強かった。もし彼がいなかったら、さすがに止めていたかもしれない。

 

文体よりも客観的に見るほうが大事

そんなわけで俺は色々悩んだ結果、「俺+タメ口」にすることにした。すごく珍しい組み合わせでデメリットも大きいが、個性が一番出せて説得力も持たせられるという理由だ。まあ理屈的には正しいと思っている。

 

ただ、自分の記事を見直してみると「思ってたのと違うなあ」となることがよくある。書いてる時は勢いで書いているので気づかないのだが、後で見直してみるとすごい嫌な奴に見えてしまうことがある。俺はどちらかというと、読者と距離をつめて友達に語りかける感じで書いているつもりなのに、読者の立場で読むと絶対に親近感なんか感じないような文章になってしまっている。何が言いたいかというと、記事を客観的視点で書くことはすごく難しいということだ。

 

だから、文体だけでイメージが決まると思わないほうが良い(そんな人いないかもしれないけど)。理屈とは真逆のイメージを与えてるかもしれないことを頭に入れながら、自分の記事を客観的に見直してみる必要がある。本当は他の人に読んでもらって、感想を聞いたり添削してもらうのが良いのだろうが、俺にはそんな知り合いいないので自分でやるしかないのだ。

 

今までさんざん文体について分析してきたが、結局一番重要なのは「文章の書き方」だという至極当たり前の結論になってしまった。みんなも気をつけてね。

 

さいごに

2回に渡って文体について考察してみた。意外とブロガーが悩む要素だと思ったのでまとめてみたが、みんなの参考になれば幸いだ。

みんなはどういう理由で文体を決めてますか?。何かこだわりがあるという人はぜひ教えて欲しい。

それでは!