ひきこもり10年生のリスタート

ひきこもり歴10年が送る人生改革実験

10年引きこもりの俺が一ヶ月本気で努力したら見えてきた世界【成長記録5ヶ月目 20年2月】

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どうもレイラ(@LeiraWestie)です。

 

俺が本気で努力するようになってから、約1ヶ月がたった。10年引きこもって好きなことしかしてこなかった俺が、1ヶ月も努力できた。たった1ヶ月じゃ大した自慢にならないかも知れないが、俺にとっては奇跡に近い事なのだ。もしかしたら、人生で一番頑張った1ヶ月だったかも知れない。

 

どれぐらい努力したかと言うと、朝の8時から夜の7時まで、昼休み2時間を除いた9時間活動を一日も休まず続けていた。内容はそこまで濃くないが、時間だけは一般人の労働時間ぐらいやっただろうから、引きこもりにしてはまずまずじゃないだろうか。

具体的な活動内容はここを見てほしい。

 

そんな一ヶ月で、俺は様々な新しい経験をすることができた。引きこもりの時では感じることのなかった、嬉しさ、辛さ、驚き、といった感情がたくさん湧いてきた。努力をしたことで、得られたもの、失ったものがあった。今回はそんな「気付き」を、紹介してみようと思う。

 

 

成長をめちゃくちゃ実感できた

この1ヶ月での一番大きな収穫は、「成長を実感できたこと」だと思う。特に何か成果も出したわけでもないのに、自分でも分かるぐらい成長を感じれる。俺みたいな人生が詰んでる引きこもりでも努力したら成長できるし、成長を実感出来ることはこんなにも嬉しいことなんだ、ということを知れたことは自分にとって大きな希望になった。

 

引きこもりって基本的に同じことしか繰り返さないんだよねw。めんどくさいことが嫌いだから、快適なものを見つけたら毎日それをひたすら繰り返す。だから、新しいものを取り入れようとしないし、成長もしない。俺が引きこもった10年間で成長できたことと言えば、「ネットに詳しくなったこと」と「ゲームがうまくなったこと」ぐらいしかない。

それに対して、この1ヶ月で成長できたことはたくさん挙げることが出来る。ブログを毎日書いたり、プログラミングがそこそこ分かるようになったり、ダイエットの知識が増えたり、運動して体力がついたり、他にもたくさんある。

 

成長を感じれると、1ヶ月の密度がぜんぜん違う。昔は一年間なんて本当に一瞬で、気づいたらガキ使の「笑ってはいけない」が始まって、「ああ、もう一年終わるのか」と嘆いていた。今は時間がたつのが遅く感じて、1ヶ月にこんなたくさんの事が出来るのかと驚いている。これを一年続けたらめちゃくちゃ充実するんだろうなという感触が、自分をやる気にさせてくれる。

 

努力というのは、言い換えるなら「新しいことに挑戦しようとする」ことなんだと思う。新しいことに挑戦することで、新しいことを学ぼうとしたり、したこともない行動を起こしたりする。それで始めて成長になる。だから、引きこもりは「なんか努力しなければ」と思うより、「今までやったこと無いことやってみよう」と思って行動したほうが、案外うまくいく気がする。とりあえず何でも良いから、普段の生活を一部変えてみる所から始めれば、「成長する」という感覚をつかめるようになるだろう。

 

でも、成長スピードは落ちてきた

成長を実感できたとは言っても、やっぱり序盤と終盤では感じ方に差があった。一番成長を感じれるのって一番最初なんだよね。自分が経験したこと無いことをどんどん取り込めるから、すごく成長を実感できる。だけどある程度落ち着いてやることが固定化されると、後はじっくりと進んでいくしかないので、成長スピードが一気に落ちる。

努力し始めて最初の一週間は「まだ一週間しかたってないのかよ!時間長すぎw」と喜んでいたのだが、今ではもう一週間なんてあっという間だ。もちろん今でも新しいことを学び続けてるし、十分成長は感じれているけどね。

 

だから、もっと時間が欲しいと思うようになった。あまりにも時間が足りないのだ。成長スピードが遅くなったことで焦りが出てきたのか、「もっと大きく成長したい」「このままじゃやばい」と感じるようになってきた。まさか自分にこんな向上心が生まれるとは思いもしなかった

 

結局、成長というのはそういうことなんだと思う。常に新鮮なことにしか手を出さないのは、楽しくて、自分が大きく成長してるような気分が得られるだろうけど、実際はどれも中途半端で大した能力も付いてない。重要なのは、時間をかけてじわじわ成長していき、気づいたら昔と比べて大きく能力が上がったなという状態になることだ。だから、成長スピードが落ちてきてからが、本当の勝負なのだと思う。

 

やりたいことが次々と浮かんでくる

新しいものを学んでいくと、自分の視界が広がって、やりたいことが次々に浮かんでくる。例えば俺は今、はてなブログの自作テーマをデザインする予定を立てているのだが、これはデザインを勉強してることと、自分がはてなブログを使っていて良さそうなテーマが見つからなかったことがきっかけで浮かんだアイデアだ。

 

引きこもりは、「そもそも自分は何をしたら良いのかわからない」とか「何をしたって将来が見えない」と考えてしまうことが多い。だから何も取り組まなくなってしまうのだが、実際何かやってみるとやるべきことは案外簡単に出てくる

 

こんなことを言うと、中には俺が意識高い人間だからアイデアが浮かんでくるんだと思う人もいるかも知れないが、それは全く違う。むしろ俺は、誰よりも努力も出来ないし、意識も低い。そうじゃないと10年間も引きこもらないw。そんな俺でも、やりたい事が次々浮かんでくるのだから、とりあえず何か行動してみたら、誰だってその先が勝手に見えてくるようになるのだ。

 

自分の能力を過大評価しすぎていたと気づく

これは本当の話なのだが、始める前は自分がもっともっと成長できると思っていた。例えば音楽なんかは昔から得意だったので、「ちょっと勉強して人気曲分析したら、作曲なんて余裕でしょ」と本気で思っていた。しかし実際作曲の勉強をしてみると、まず作曲ソフトの使い方の時点でつまずいてしまったし、コードを勉強してもまったく頭に入ってこない。自分の能力を過大評価しすぎていた。

 

まあ、普通に考えれば当たり前の話ではある。世の中では、才能がある人が一つの分野に多くの時間を費やしているのに、才能のない俺がちょろっと勉強しただけでかなうはずなどないw。でも何故か、やたら根拠のない自信だけはあるんだよねw。これは引きこもりあるあるかもしれない。引きこもりは社会に出て、誰かと競うことをあまり経験しないから、自己評価が高くなりがちになるのではないだろうか。

 

世の中はそんな甘くないし、自分には特別な才能など無い。「俺はやれば出来る子だ!!」はただの幻想ww。そういう現実を知れたことも、また一つ勉強である。

 

結局規則正しい生活が一番きつい

 俺がこの1ヶ月で一番苦戦したのが生活リズムだ。7時半までには起床し、夜中の1時までには寝ようとしているのだが、これがなかなか難しい。長年の引きこもり生活で体内時計がぐちゃぐちゃになったせいで、寝ようと思っても全然眠れない。ベッドに入ってから平気で3時間起きてることもある。起きる方も、睡眠時間が短いのと、目覚ましに慣れてしまったせいで、時間通りに起きれなくなってしまった。一番意味がわからないのが、どんだけ睡眠不足で眠くても、夜になると全然眠れなくなるということだ。俺の体どうなってんの??

 

この1ヶ月はなんとか、朝起きて夜中寝る生活を続けられたが、段々と時間がずれてきてて、終盤は起きる時間が9時とか10時になってしまった。さすがにこのままずるずる引っ張るのはきついので、一度就寝時間を一周させて、また元に戻そうと思っている。

 

しかし、社会で働いてる人達は、どうやって睡眠をとっているのか不思議で仕方がない。寝坊で遅れることが許されない社会では、まだまだ俺はうまく適応できないだろうなと強く実感した。引きこもりにとって生活リズムの改善は、超えなければいけない巨大な壁なのだ

 

体も精神も結構ボロボロ

とても充実した密度の高い一ヶ月を過ごせたのだが、その代償として体に大きな負担がかかった。まず前述の睡眠不足が慢性的に続いたせいで、体力的にきつかった。さらに寝坊で時間が遅れると、それを取り戻そうと焦りが出てきて、これがプレッシャーになってストレスが溜まってくる。

 

さらに、生活が180度変わったことも、結構なストレスだ。だって、前までは一日中好きなことだけやっていたんだから、そんなの一日中勉強とかし出すとそりゃストレスになるに決まってる。

 ストレスのせいかわからないが、胃の調子が悪くなってきたので、ついに胃薬にも手を出してしまった。おかげで胃は良くなったけど。(胃薬ってあんなに効くんだね!)

 

おかげさまで体も精神もボロボロになってしまったが、これは慣れるしか無いんだと思う。引きこもりのようなストレスフリーの生活は、ストレス耐性力を大きく落とす。だから自分自身で少しづつ負荷をかけて慣らしていって、当たり前のように生活と仕事がこなせるような体に変えていかなければいけない。それをせずいきなり働き出すから、体を壊したり精神を病んだりする人がいるんじゃないだろうか。

 

自由時間が少なすぎて楽しみがなくなった

この1ヶ月で一番気になったことがある。それは「働いてる人とか学生って毎日どうやって娯楽を楽しんでるの?」ということだ。というのも自由時間があまりにも少なすぎるのだ。

 

俺は基本、夜の7時に作業を全部終えるのだが、夕食を食べたり、食器洗ったり、風呂に入ったり、歯磨きとかしてると9時ぐらいになる。それでちゃんと寝ようと思ったら、11時にはベッドに入らなければいけない。となると自由時間ってたったの2時間しかないんだよねw。2時間だと出来ることなんて本当に限られている。映画なんて一本見たらそれで終わりだし、テレビ見たり本読んだり音楽聞いてるだけで、2時間なんてすぐ終わる。

でも世の中には、映画とか音楽とか社会情勢とかにやたら詳しい人がいるじゃん?ああいう人達ってどういう自由時間の使い方してるんだろうか?本当に教えてほしい。

 

まあ結局何が言いたいかというと、インプットがめちゃくちゃ不足するということだ。今までは24時間好きなだけネットサーフィンしてたから、やたら詳しくなることが出来た。その感覚で自由時間を使ってしまうと、あっという間に時間が立ってしまい、せっかくの息抜きの時間を無駄にしてしまう。知りたいことはどんどん増えるのに、使える時間はどんどん減っている。だから、これからは自由時間の使い方も工夫して、より効率よくインプットする方法を見つけなければいけないと思っている。

 

引きこもりのみんなも1ヶ月だけ頑張ってみ?

ということで、この一ヶ月で俺が感じたことや気づいたことをあげてみた。これを見た人は、「マイナスポイントばっかじゃねえか」って思ったかもしれないが、そんなことはない。自分の成長なんてずっと感じることもなかったので、成長してる自分が嬉しくなったし、よくわからない向上心も生まれてきた。悪い経験もそれはそれで、自分の足りない所を知れるし、「社会人ってこんなに大変なんだなあ」と感じることができる

 

そもそも、引きこもりは社会的弱者であることを除けば、一番幸せな生き方なのかもしれない。何もプレッシャーも受けず好きなことだけ出来るからね。だから、努力するのは自分から不幸になりに行ってるようなものである。

だけど、そんなことを続けて良くないことは本人が一番良くわかってる。だから一ヶ月だけでいいから、本気で努力してみたらいいと思う。というか、努力じゃなくて、「新しいこと」をするだけでもいい。たった一ヶ月だけでも、多くの新鮮な経験ができるし、自分に足りないものを学ぶことが出来る。それだけでも十分価値があるでしょ?ぜひチャレンジしてみてほしい。

 

俺は今の所、これからも努力を続けてみようと思っている。これからも辛いことがたくさんあるだろうが、どうせ詰んでる人生なので、ここから落ちることもないだろうw。また何か得るものがあったら記事を書こうと思う。

それでは!